【新築建売住宅を購入する際の見積書を公開】諸経費をぼったくられないために!!

(2020年7月公開)

 

「不動産を購入する際にはどのような諸経費が掛かるのだろう?」

「余分な諸経費を払わされてないだろうか?」

 

この記事は、不動産購入にあたりこのような不安をお持ちの方向けに発信させていただきます。

 

 

こんにちは。

茨城県にて事業を行っております株式会社みらい不動産の関 達彦と申します。

当社では以下の3つの事業を柱に活動しています(^^♪

 

□空き家をお借りし改修の上、再活用する「空き家Re活用プロジェクト」

□茨城県全域の新築建売住宅を仲介手数料無料(0円)にて販売

□茨城県水戸市にて「ゲストハウスラグナロック」の民泊施設運営

 

今回はその中の新築建売住宅仲介販売における見積書を公開することで、住宅購入の際の初期費用にはどんな項目があり、どのくらいの金額が掛かるのかを確認していただければと思います。

 

 

☆当社で作成した不動産見積書

見やすいPDFデータはこちら↓

新築建売住宅 不動産見積書

 

 

上の写真の見積書の左上の欄から順に下へと説明させていただきます。

 

 

①物件価格

新築建売住宅における物件価格は「土地価格+建物価格+消費税」を全てまとめた金額で記載してあることがほとんどです。

 

②契約時印紙代

不動産売買契約書に貼付する印紙代でいわゆる印紙税です。新築建売物件では2,000~3,000万円代の価格帯が多いのですがその場合、印紙代は1万円となります。

この費用は実際の売買契約時に支払うことが多いです。

 

③固定資産税・都市計画税

不動産を所有すると毎年掛かってくるのがこの固定資産税と都市計画税です。

新築建売住宅を購入した場合、物件の引き受け時に支払うことになります。

基本的にはその年の内の1月1日から引き受け前日までの分を売主が、引き受け時から12月31日までの分を買主が負担することになります。

(※添付した見積書内には7月くらいに引き渡しを行うことを想定して記載しております。不動産評価額や引き渡し時期により変動します)

 

④建物表示登記費用

「表示登記」とは不動産登記の表題部になされる登記のことです。土地については所在、地番、地目、地積などが登記をされ、建物については所在、家屋番号、種類、構造、床面積などが記載されます。

新築の建物についてはこの表示登記がされていないため、土地家屋調査士に依頼し登記する必要があります。建物の大きさ等によって費用は変わってきますが30坪前後の建売住宅ですと10万円前後の費用になることが多いです。

 

⑤所有権移転・所有権保存の登記

文字通り所有権を移す不動産登記のことです。保存登記というのは新築住宅について初めて行う所有権の登記のことです。

こちらも物件・土地の面積や評価額によって左右されますが、新築建売住宅の場合、15~20万円掛かります。(筆者が住んでいる茨城県の場合)

 

⑥抵当権設定登記

住宅ローンなど、お金を借りて土地・建物を購入した場合、その土地・建物に担保権を設定することです。

こちらも借入額に応じて費用が掛かります。住宅ローンなどを利用せずに物件を購入した場合にはこの費用は掛かりません。

 

⑦不動産所得税

物件を引き渡しされたあと2~3ヶ月した後に納税する地方税です。

こちらもその物件の評価額等によって金額は変動します。

ただし新築住宅の場合、軽減措置があり費用がほとんど掛からないケースが多いです。

軽減措置を受けるためにはいくつか条件がありますが、通常の新築建売住宅であれば条件を満たします。

 

⑧仲介手数料

仲介手数料とは不動産取引の際、売主と買主の間に入って意見の調整や契約事務などを行う不動産会社に支払う手数料のことです。

購入物件の価格が400万円以上の場合、【物件の価格(消費税は抜く)×3%+6万円】×1.1(消費税10%)の費用が掛かります。

 

例 税抜き2,000万円の物件の場合

(2000×0.03+6)×1.1=72.6

 

2,000万円の物件の場合、726,000円の仲介手数料が掛かるということです。

諸費用な中でも大きな金額を占めるのがこの仲介手数料です。

 

上記はあくまで法律に定められた上限の金額ですので、不動産業者に粘り強く交渉すれば手数料を下げてもらえる可能性が高いです。

その際には

「他の不動産業者は仲介手数料を半額にすると言ってくれた。それ以上安くしてくれるんなら、あなたの会社で決めますよ」

などと言ってみるといいかもしれません。

 

物件の価格以外に安くできる可能性があるのはこの仲介手数料で、逆にそれ以外の費用は主に税金等の決まった額になってくるので金額を下げてもらったりは難しいと思われます。

 

⑨融資事務手数料・印紙代

私の会社の場合はこちらをまとめて記載しています。

住宅ローンを使用しない場合にはこちらの費用は掛かりません。

住宅ローンを借りる金融機関によりますが、事務手数料と印紙代を併せて5~8万円くらいになります。

尚、印紙とは金銭消費者貸借契約という金融機関から資金を借りる場合に取り交わす契約書に貼付するです。

 

⑩保証料

こちらも住宅ローンを利用する際に掛かる費用です。

現在は一般的に連帯保証人などを立てない代わりに保証会社に保証人になってもらいます。そのための費用です。

 

目安の金額としては借りる金額の2%程度だと思ってください。

借りる金額が2,000万円の場合は大体40万円となります。

 

ただし、これはあくまで目安です。

借りる人の職業や年収、年齢などによって変動します。

 

「この人は信頼できるから、保証料を安くしよう」

「この人はお金を返していけるか少し不安だから、保証料を高くしよう」

といった感じです。

 

⑪火災保険料・地震保険料

住宅を購入するとなると掛けておかないと不安ですよね。

今は火災保険が最大10年間、地震保険が最大5年間というかたちで組むことが可能です。一般的には長期で組んだ方が年間あたりの費用が安くなるため最大の期間で組みます。

保険なので当然保障を大きくすれば金額は高くなります。

保険会社によって保険の内容や金額は様々です。

参考までにですが、私のお客様では2,000万円の新築建売住宅を購入の場合、火災・地震ともに最大期間を組まわれて20~35万円の費用となることが多いです。

 

火災保険については是非下記の記事もご参考ください(^^♪

新築戸建ての「火災保険」まとめてみました

 

⑫その他+α工事

金融機関では「住宅に関するものであれば住宅ローンに組み込める」とルール付けしているところが多いため、考えられるオプション工事を見積書に含めることがあります。

 

ここでは注文いただく頻度が多いオプション工事を紹介します。

 

・網戸取り付け

建売住宅の場合、網戸がついてない物件が多いです。

開く窓全てに網戸を取り付けてもらった場合、12~15万円程度の費用が掛かります。

 

・カーテンレール取付

こちらも最初から付いてない場合が多いです。

大きい窓、6、7窓に取り付けてもらった場合、5~7万円程度掛かります。

ちなみにホームセンターに売っている安いカーテンレールですと6窓分で約1~2万円となります。(材料費のみ)

 

・TVアンテナ(ブースター含む)

こちらもオプション扱いになります。

形状にもよりますが地上波のみが見れればいい場合で5~7万円、BS・CSもとなると7~9万円程度の費用が掛かります。

 

・シャッター(腰窓・掃き出し窓)

初めからシャッターが備わっている物件もありますが、全窓に付いているということはありません。

追加で手動のシャッターを取り付けた場合、一か所につき腰窓で9~13万円、掃き出し窓で12~16万円程度掛かります。

 

・床コーティング

床を特殊な薬液でコーティングします。

ワックスの強化版といったところでしょうか。

これは荷物が何も置いてない状態でしか施工ができないため、やるかやらないか決断できるのは最初だけです。

ちなみに私の会社では床が鏡面のようにつるっつるになり、10円玉で傷つけようにも傷つかないUVコーティングというものをおススメしてます。

 

・カーポート

こちらも形状や材質、何台停まるかによって金額は大きく変動します。

2台駐車できるもので50万円~といったところです。

 

・防草シート+砂利敷

建売住宅では庭が土のままで仕上がっており、「あとは購入された方が自由に外構工事を行ってください」というスタンスの物件も多く見受けられます。

土のままにしておくと雨の日泥だらけになりますし、季節によって雑草もどんどん生えてきます。そこで施工する方が多いのでが防草シート+砂利敷です。草も生えてこなくなりますし、足も汚れないですし、ジャリジャリと音がなるので防犯対策にもなりますし、何より施工費が安いです。

防草シート、砂利のグレードによりますが、平方メートル当たり2,000~2,800円くらいの費用が掛かります。

 

その他外構工事ではフェンス工事や駐車場増設、タイル工事など様々ありますが、きりがないのでここでは割愛します。

 

 

 

以上が新築建売住宅の購入の際に掛かる諸費用です。

 

お客様があまり知識がないことをいいことに〇〇手数料というかたちで普通では発生しない手数料を見積書に書き入れるぼったくり不動産業者も見受けらます。

そんな業者に騙されずに皆さんに住宅を購入していただければと思います。

 

仲介をお願いする不動産業者を途中から変更することは可能か?

といった質問を受けすることも多いのですが、基本的には購入の申込み前であれば不動産会社を変更することも可能です。不動産購入は大きな買い物になりますので不親切な営業マン、あきらかに経験や知識不足の営業マンと契約を進めると失敗や後悔のもとです”(-“”-)”

下の記事も是非ご参考ください♪

新築建売住宅はどこの不動産屋からでも買える?

 

 

今回の記事がこれから新築建売住宅を購入する方の参考になったら嬉しいです!

もし質問やご相談があれば当社「みらい不動産」のお問合せフォームからお気軽に連絡ください♪

ちなみに当社では茨城県の物件限定ですが、仲介手数料無料というサービスを実施しています。気になって方は是非ホームページをご覧ください☆

 

みらい不動産ホームページ

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株式会社みらい不動産

一級建築士 宅地建物取引士

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