住宅購入にかかる諸費用とは?
広告などで見かける、「○○○万円で家が建ちます!」という住宅の激安価格表示。
「本当にこんなに安い金額で夢のマイホームが叶うの・・・?」と期待してしまいますよね。
でも、実際に家を購入するとなると、その金額だけでは購入できません。
住宅を購入する際に、家の本体工事や別途工事以外にかかるいろいろな出費のことを、まとめて「諸費用」と呼んでいます。
☆新たに土地を購入して注文住宅を建てるパターン
☆新築建売を購入するパターン
☆中古住宅を購入するパターン
など、住宅の購入形態によって、人それぞれかかってくる諸費用も変わってきますが、住宅を購入するのにかかわってくる色々な諸費用について解説していきます。
例えば、注文住宅を建てるパターンです。ざっくりと見積もって、家づくりの総コストの10%が諸費用の目安になります。
3000万円の家を建てるのであれば、約300万円の諸費用を用意しておくことをオススメします。
諸費用も住宅ローンに含まれる場合と、現金で支払いをしなければならない場合もあるので、注意しましょう。
<土地購入にかかわる諸費用>
土地を新たに購入して家を建てる場合、土地代の他にかかる諸費用についてご説明します。
●仲介手数料
土地を購入する際に、仲介してくれた不動産会社に支払う手数料のこと。
「土地の代金×3%+6万円」が上限です。
土地代金には消費税がかかりませんが、仲介手数料には消費税がかかります。
●登記費用
土地の所有権移転にかかる登録免許税や、司法書士の報酬など。
司法書士によって金額が異なります。
●印紙代
土地の売買契約書に貼付する印紙代。
1000万円~5000万円で一万円の印紙が必要になります。
●解体費用
古家があって建て替えが必要な場合。
<注文住宅購入にかかわる諸費用>
●地盤調査費用
その土地の地盤の強さを調べるためにかかる費用。
軟弱な地盤ではないか?地盤沈下の恐れはないか?など安心して住むために必ず調査してもらいましょう。
この地盤調査の結果次第で、地盤補強工事費がさらに必要になる場合があります。
費用は内容によって異なりますが、50万円~100万円になることもあります。
●設計料
建築家に家の設計を依頼する場合にかかる費用。
設計料は建築費用の10~15%になることが多いですが、その建築家や設計事務所によって設定される金額は様々です。
●建築確認申請費用
建設する家が、建築にかかわる法令に合致しているかどうか、申請・確認してもらうのに必要な費用。プロに建築確認申請の図面だけを作成依頼し、申請は自分でするという方法もありますが、もしも不備が見つかった場合の修正・対応が大変になることもあります。
コストとしては大体30万円くらいが目安となります。
<住宅ローンにかかわる諸費用>
●保証料
連帯保証人の代わりになる保証会社に支払う費用。
ローンを借りた借主が、住宅ローンを払えなくなったときに、金融機関に弁済されます。
フラット35や、ネット銀行などの一部では、保証料が不要の住宅ローンもあります。
保証料は返済期間が短いほど安くなります。
●事務手数料
住宅ローンを借りるときにかかる手数料。
ローンの種類や金融機関によって金額に幅があるので、よく見るようにしましょう。フラット35も、どの金融機関を窓口にするかによって、事務手数料が変わってきます。
また、金利が安いからと言って何もチェックせずに住宅ローンを選ぶと、実は事務手数料が高く、総支払額が高くなったというケースもあるので注意しましょう。
●団体信用生命保険
加入者が住宅ローンの返済中に、死亡もしくは高度障害状態になった時に、生命保険により住宅ローンの残債が支払される仕組みの保険。
●火災保険料・地震保険料
住宅ローン返済期間中の火災の損害の保証。
火災保険の加入が融資の必須条件にしている金融機関も多いです。
地震保険は、地震保険単体で入るのではなく、火災保険に付帯して加入するパターンがほとんどです。保険料は保険会社によって様々。
<その他予算取りしておきたい費用>
●地鎮祭費用
神主さんへの支払いや、お供え物の代金など。
地域によっても変わるのでハウスメーカーや工務店に確認しておきましょう。
●上棟式費用
本来は、上棟式の後に、宴席を催すのが正式ですが、最近では省略することも多い。
省略しても、折詰や職人さんへのご祝儀代などが必要になります。
こちらも地域によって変わりますので確認しましょう。
●引っ越し費用
引っ越しにかかる費用は、家族構成(荷物の量が変わってくるため)や、移動距離、時期などによっても変わります。
また、建て替えなどで仮住まいする場合には、引っ越し代金も倍になる上、仮住まい費用も発生します。
このように、家を購入するまでには、家本体以外にも様々な費用が発生します。そしてその金額は決して少ないものではないので、資金計画をよく練って購入するようにしましょう!!