海外のリノベーション事情はどのような感じなのだろうか・・・？
今回は国ごとのアプローチやトレンドを見ていきましょう！
◎アメリカ：都市再生と歴史的保存
アメリカでは、リノベーションが都市再生の重要な要素とされています。特にニューヨークやシカゴなどの都市部では、古いビルや工場をリノベーションして住宅やオフィスに変えるプロジェクトが盛んです。
成功例としては、
マンハッタンの「ハイライン」や、シカゴの「ウエストループ」などがあります。
⏬マンハッタンのハイライン
⏬シカゴのウエストループ
アメリカでは、リノベーションが単なる住宅の改善にとどまらず、地域の活性化や文化的再評価の一環として進められています。
◎イギリス：空き家再生とエコデザイン
イギリスでは、空き家や古い物件のリノベーションが注目されています。
特にロンドンでは、高騰する不動産価格を背景に、
中古物件のリノベーションが増加しています。
イギリス政府は、リノベーションを促進するために空き家税の導入や、環境に配慮したエコリノベーションの推進を行っています。
エコデザインや省エネ性能の向上が求められ、環境に配慮したリノベーションがトレンドとなっています。
◎フランス：田舎の古民家リノベーション
フランスでは、特に地方の古民家や歴史的な建物のリノベーションが人気です。
パリなどの都市部ではなく、地方の魅力的な建物をリノベーションして新たな生活を始める人が増えています。
政府は、古い建物を再利用するための補助金や助成金を提供しており、
地方創生の一環としてもリノベーションが推進されています。
フランスでは、歴史的な価値を尊重しながら現代的な快適さを加えることが重視されています。
◎ドイツ：エネルギー効率と持続可能性
ドイツでは、エネルギー効率を重視したリノベーションがトレンドです。
特に古い建物を改修する際には、エネルギー効率の向上が求められ、断熱材や省エネ設備の導入が推奨されています。
ドイツ政府は、エネルギー効率の向上を目的としたリノベーションに対して税制優遇や助成金を提供しており、持続可能な建物づくりを支援しています。環境保護とエネルギー効率の両立を目指しています。
◎オーストラリア：都市部のリノベーションとコミュニティ形成
オーストラリアでは、都市部でのリノベーションが盛んです。
シドニーやメルボルンなどの都市部では、古いビルや倉庫をリノベーションして新しい住居や商業スペースに変えるプロジェクトが進行中です。
オーストラリアでは、リノベーションを通じてコミュニティの再生や地域の活性化を図る取り組みも行われています。
地域社会との連携を深めるためのリノベーションがトレンドとなっています。
海外のリノベーション事情は国によって様々ですが、
共通して言えるのは、リノベーションが単なる住まいの改善にとどまらず、地域の活性化や歴史的価値の再評価、環境への配慮など多くの側面を含んでいるということです。
それぞれの国の文化や政策が反映されたリノベーションのアプローチを学ぶことで、日本におけるリノベーションの参考にもなるのではないでしょうか。
この記事が参考になれば幸いです。どの国もリノベーションを通じて独自の価値を生み出しており、海外の事例から学ぶことは多いですね。
