「家賃がもったいない」と感じたら読む、家族のためのマイホーム資金計画

「賃貸のまま」か「新築建売」か。

家族の未来を守るためのお金のシミュレーション。

 

「いつかはマイホームが欲しいけれど、今の家賃と同じくらいの負担で本当に家が買えるのかな?」
「住宅ローンという大きな借金を背負うのが、どうしても不安……」

大切な子どもたちの成長とともに今の賃貸アパートが手狭になってくると、誰もが一度はこうしたお金の悩みに直面します。

一生に一度の大きな買い物だからこそ、慎重になるのは当然のことです。

大切なのは、感情だけで決めず、一度落ち着いて「実際の数字」を並べてみること。

今回は、茨城県内でのリアルな相場をもとに、家賃を払い続ける生活と、住宅ローンを組んで新築建売住宅に住む生活を、数字で比較しながら考えていきましょう。

1. 賃貸で「家賃を払い続ける」という数字の現実

まずは、今のまま賃貸住宅に住み続けた場合のコストを計算してみましょう。

ここ茨城県内で、4人家族がゆったり暮らせる2LDK〜3LDKの賃貸物件(アパート・マンションなど)を借りると、

管理費や駐車場代(2台分など)も含めて毎月約7万5千円の住居費がかかるとします。

これを期間ごとに並べてみると、手元に残らないお金がいかに大きな総額になるかが分かります。

  • 10年間で支払う家賃: 約900万円

  • 20年間で支払う家賃: 約1,800万円

  • 35年間で支払う家賃: 約3,150万円

さらに、賃貸の場合は2年ごとに「更新料(家賃の1〜2ヶ月分)」がかかることが多く、長く住めば住むほど、手元に残らないお金が膨らんでいくことになります。どんなに長く払い続けても、その部屋が自分たちの資産になることはありません。

2. 茨城県の平均「2,000万円」で建売住宅を買った場合の数字

では、茨城県内の新築建売住宅の平均的な価格帯である2,000万円の物件を、

頭金なし(諸経費込み)のフルローンで購入した場合を考えてみましょう。

現在の変動金利(例:年0.5%)、35年返済で計算すると、毎月の返済額は以下のようになります。

物件価格 2,000万円(金利0.5%・35年返済) ⇒ 毎月の返済額:約52,000円

どうでしょうか。「今の家賃(約7万5千円)よりも、毎月の返済額の方が2万円以上安くなる」という驚きの数字が見えてきます。

もちろん、持ち家になると「固定資産税(年8万〜12万円程度)」や、将来の「メンテナンス費」を自分たちで準備する必要があります。

しかし、これらを月換算(約1万〜1万5千円)して毎月の返済額に足したとしても、

トータルの住居費は毎月約6万5千円〜6万7千円

今の賃貸生活と同等か、むしろ安く抑えられる可能性が非常に高いのです。

3. 「老後」を迎えたとき、家計に決定的な差が出る

賃貸と持ち家の一番大きな違いは、「定年退職を迎えたあと(65歳以降)の住居費」です。

賃貸の場合:老後も家賃がずっと続く

高齢になって収入が年金中心になっても、毎月7万5千円の家賃は死ぬまで払い続けなければなりません。65歳から85歳までの20年間だけでも、さらに約1,800万円が住居費として消えていきます。老後の限られた収入の中で、この負担は家計に重くのしかかります。また、高齢期の賃貸契約は更新や住み替えが難しくなるという心理的な不安もついて回ります。

持ち家の場合:ローンの支払いが終わり、住居費が激減する

30代で35年ローンを組んでおけば、60代後半には完済を迎えます。ローンが終われば、毎月の支払いは固定資産税と維持費(月換算で1万〜1万5千円程度)だけになり、住居費が劇的に下がります。老後の生活費に大きなゆとりが生まれることは、家族にとって最大の安心材料になるはずです。

4. 4人家族の「もしも」を守る、団体信用生命保険(団信)

住宅ローンを組むことの隠れた大きなメリットとして、「団体信用生命保険(団信)」の存在があります。

これは、ローンを組んだ本人に万が一のことがあった場合、生命保険会社がローンの残高をすべて代わりに支払ってくれる仕組みです。つまり、ご家族には「ローンがなくなった状態のマイホーム」がそのまま残ります。

賃貸の場合、大黒柱に万が一のことがあっても、遺されたご家族は家賃を支払い続けなければなりませんが、持ち家であれば、住居費の心配をすることなくその家に住み続けることができます。住宅ローンは大きな借金であると同時に、家族の生活を守る強力な生命保険の代わりにもなっているのです。

結論:今の家賃を「何のために」払うのか

お金のシミュレーションにおいて、どちらが100%正解ということはありません。賃貸には「いつでも引っ越せる」という気楽さがあり、持ち家には「自分たちの資産になる」という安心感があります。

ただ、茨城県の恵まれた住宅環境(平均2,000万円前後で質の高い新築一戸建てが手に入るという事実)を考えると、「家賃以下の負担で、今よりずっと広いマイホームと安心が手に入る」というのは、4人家族にとって非常に合理的な選択肢です。

毎月支払っているそのお金を、誰か(大家さん)の資産のために払い続けるのか。それとも、自分たち家族の未来と老後の安心のために積み立てていくのか。

もし「今のままでいいのかな」と少しでも感じたら、まずは一度、今の家計簿とこれからのライフプランを並べてみませんか?私たちは、数字の透明性を大切にしながら、皆さんの家計に無理のない誠実な資金計画を一緒に考えていきます。